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導入後インタビュー#07   首都圏スーパーマーケットチェーン 物流センター

人手不足、パンデミックでも増員不要
最先端のスーパーマーケット物流センター

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01. 課題

過酷な十数kgの荷下ろし、加速する担い手不足

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“効率化を進める一方、直接的に人手を削減する方法を模索していた”

若年層の採用が難しく、高齢化の一途を辿る物流現場。国土交通省の調査によると、労働力減少という難題に直面する日本の産業界の中でも、物流倉庫の労働力不足は、今後より一層深刻化することが見込まれています。

首都圏でスーパーマーケットをチェーン展開し、大規模な自社物流センターを持つ同社も例外ではありません。重量物の搬送の担い手が不足するという課題を解決すべく、「人手自体を削減」するための策としてロボットの採用へと踏み切られた、ロジスティクス担当部長K様にお話を伺いました。

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重筋作業の担い手は不足し、なかなか必要な人員に満たない
※画像はイメージでありお客様とは一切関係ありません

K様:
物流センターの問題として、他社でも同様に起きていることだと思いますが、慢性的に人手が不足しており、一定の生産性に基づいて割り出した人員になかなか満たないという問題があります。当社でも以前からソーター(仕分けシステム)を利用して現在に至るのですが、それ以上の自動化、例えば自動倉庫やシャトルなどの導入には至りませんでいた。投資規模もさることながら、あくまでも人手がかかるものだということがあります。しかし、いよいよ従業員の高齢化が進む一方、若年層の採用が難しくなってきており、効率化はもとより必要な人手自体を削減できる方法としてロボットによる自動化を検討しました。様々な会社のロボットが候補でしたが、提示される条件がすごく限られた条件だったということもあり、踏み込んだ議論にはなかなかなりませんでした。

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02. 解決

物流現場に必要な機能が満載の
Mujinデパレタイズロボットを投入

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“Mujinの技術には、他社にはない可能性の広がりがあると感じた”

Mujinのデパレタイズロボットは、運用にかかる手間を最小化しつつも、商品保全を第一としながら高効率な自動搬送が可能です。例えば…

1. 登録作業不要のマスターレス
2. 業界唯一の混載ケース対応
3. 自動向き合わせ
4. 自動速度調整
5. ケースのダメージ最小化

これらは一例ですが、現場主義を掲げるMujinの開発姿勢が、物流センターに必要な数々の機能を生み出し、お互いを引き合わせる結果となったと言えるのではないでしょうか。

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K様:
私達は物流自動化の展示会等には積極的に足を運んでいまして、そんな中で徐々にMujinの露出が高くなっているのを感じており、去る展示会でこちらからお声がけをしたことがこのプロジェクトが始まったきっかけでした。記憶に残っているのは、他社と比べるとかなり踏み込んだ議論を交わすことができたので、お互い求めていることに対して前向きな発想で取り組んでいけそうだなと感じたことです。なんとなくだだやってみようというよりも、積極的な発想が生まれるというか、将来的に色々な広がりがありそうだと感じ採用しました。

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03. 結果

最高500ケース/時間の高い能力
重量物の搬送から作業者を解放

“重量物の搬送を任せられるので、作業が楽になった”

現在は3つのケース投入口の1つをロボットが担っていますが、同工程を担当される作業員の皆様からは以下のような声をいただいています。

重量物(飲料・油・調味料等)をロボットに任せることで作業が楽になった。結果として工程全体の生産性が上がっている。

既設の物流センターにロボットを導入した形となる本事例ですが、担当者様の想定通りに作業者の負荷を軽減しながら、生産性の向上にも寄与しています。仕様決めから導入後の運用サポート・アフターフォローまで高い評価をいただいており、活用方法次第で作業員にとってより良い労働環境を提供できるはずだと、大きな期待を寄せてくださっています。

物流工程の一端をハンドリングロボットが担うということが未だ一般的ではない中、今後さらに深刻化するであろう経営課題にいち早く取り組み、活路を見出された結果、導入当初は想定外であったコロナショックにも「人員増加なし」「残業なし」で安定稼働を継続されており、事業の発展的継続に貢献する次世代型物流システムのモデルケースとなっています。

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万が一トラブルが起きても遠隔から素早く原因を究明し復旧できる

K様:
現在は既存のセンターにまず1台を導入させていただいたという形で運用しており、今後はもっと使い方を工夫して、こちらからも「こんな使い方はどうか」と提案しながら展開させていただきたいと考えています。オペレーションの方法も含めてMujinが持つロボットの知見も取り入れながら協力関係が継続できることを期待しています。初となるMujinロボットの導入ではありましたが、想像よりも現場の負担を感じることもなく稼動できましたので、センターを新設するようなことがあれば、ロボットに適したスペースの配分なども考えていきたいですね。

運用にあたっては、我々はロボットの知識があるわけではありませんが、何かわからないことがあってもMujinの担当の方にリモートで画面を見てもらって解決できているので、現在の体制を引き続き継続してもらえればロボットの専任者がいないことはさほどストレスにはならないと思います。アフターフォローも、担当の方と詰めさせてもらって、ほぼ万全な状態で見ていただいているので問題ありません。このように安定的に運用できるのであれば、別の時間帯に多く扱う樹脂コンテナもロボットに搬送させたいと思いますね。少人数もしくは無人に近い状態で稼働してくれれば人員の回し方が違ってくるはずです。

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04. ロボットに対する今後の期待

AGVと組み合わせた全工程の自動化へ

MujinはロボットとAGVを組み合わせたソリューションも提供中です
“上流から下流まで自動化するということを未来の目標としたい”

特に物流現場においてロボットの導入は進んでいるとは言い難く、環境も稼働時間も違うそれぞれのセンターで、どのように効果的に活用できるのかは想像が難しいのかもしれません。しかし、同社はMujinロボットの導入を経たことで、自社のオペレーションに合わせた活かし方を模索しているそうです。


当然、汎用性という面では人間と全く同じ動きをしてくださいと言うと、据付型である以上ロボットには難しいところがあります。しかし、Mujinロボットの導入を経て、求めるスピードで安全かつ安定的に稼動させることができれば、ロボットは大いに活用できると分かりました。いずれは人と一緒に動いて作業できてしまうようなロボットが活躍する時代が来るのもしれませんが、まずは今回導入したようなロボットをいかにして物流の仕組みのひとつとして最適化していくかが大事なのかなと思います。

そう考えた場合、センター内の稼働状況に応じて柔軟に作業を切り替えたり、AGV(自動搬送車)みたいなものとも連携して、一連の流れで自動化できると、人員の配置も変わってきますね。入荷から出荷までの流れを広く見た場合、入荷した荷物をAGVが自動でロボットの元まで搬送してロボットが荷捌きをして、仕分けた先では店舗別にロボットが荷物を積み付けして、今度は出荷待機場までAGVが搬送する。というように、将来像はイメージできます。実現には困難が多々あるとは思いますが、上流から下流まで自動化するということを未来の目標としておくと良いのかもしれません。