無人製品倉庫で工場物流を刷新、DXとコスト削減を加速
株式会社三五様
株式会社三五様の福田工場(愛知)にて、通い箱デパレタイズロボット2台とAGV18台、各自動化設備を全体制御するWCS(倉庫管理システム)を用いた無人製品倉庫により、自動車完成部品の搬送~保管~出荷仕分けを自動化。物流コストの大幅な削減と工場物流DXを実現しました。
三五様では、これまで完成品を一度敷地外の倉庫で保管し、出荷時に再度工場内へ運搬したのちに出荷されていました。
しかし、自動車ボディ系部品の増強に着手されるにあたり、今後深刻化する雇用問題に加えてトラックドライバー不足と物流費の高騰を背景に、作業者様がより働きやすい環境づくりと、より効率的な物流システム構築を検討されていました。
そこで、工場敷地内への新製品倉庫建設に際し、Mujinの製造物流オートメーション領域に特化した専門チームが、自動化基盤となる物量分析、倉庫内レイアウト検討、WCSの要件定義を包括し、知能ロボットやAGVを活用した工場物流DXを実現しました。
これにより三五様の現場では、環境へ配慮しながらも物流コストを大幅に削減し、作業者様がより付加価値の高い作業へリソースを注力できる、より働きやすい環境構築を実現しています。
詳細はご担当者様インタビュー記事をご覧ください。
ご担当者様インタビュー記事: 製造現場 × 自動化改革 最前線 ♯2「100年に一度の大転換機を勝ち抜く競争力〜製造から物流までを革新する全社改革の舞台裏〜」 |
① 物流費と環境負荷の削減と、在庫量の適正化
・物流最適化により、物流初年度コスト1億4千万円と、荷役作業における工数の67%を削減
・外部倉庫と工場間のトラック便数年間2,080便削減で、年間排気ガス排出量11.9tを削減し環境負荷を低減
・出荷までのリードタイム短縮
・デジタルツイン技術による現場作業と在庫データの可視化で、在庫量の適正化と作りすぎを抑制
② 高付加価値モノづくり作業へのリソース集中と、重筋作業からの脱却
・今後深刻化が見込まれる雇用問題に対して、本工程に従来配属されていた人員が、新たなプロジェクトの構想検討や技術習熟が高難度である、より付加価値の高いモノづくり作業に注力できる環境を整え、戦略的な基盤を構築
・集荷/ピッキング作業では、最大約15kgにもなる通い箱のハンドリングを自動化することで作業者1名1日あたり約18t分の負担を軽減
WCSによって各自動化設備を統合管理 | 通い箱デパレタイズロボット 2台、AGV 18台に加え、安全機器、バーチレーター、オートレーター、ケースコンベヤを統合管理 |
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自動把持調整機能付き高性能通い箱デパレタイズロボット | 独自の機械知能を搭載したMujinコントローラによる最適把持・動作計画で、高難度な多品種通い箱のハンドリング自動化がティーチレスで可能 |
柔軟な在庫保管と在庫量の適正化 | 生産量に応じた柔軟なロケーション管理と、リアルタイムな現場データの見える化による在庫量の適正化とつくりすぎの抑制を実現 |
デジタルツイン技術による現場データの見える化 | 現場データの可視化・DXの加速により、人が付加価値の高い業務に集中できる環境へ |
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